
大石 眞 (おおいし まこと)
京都大学大学院総合生存学館(思修館)教授
「憲法学・立法学」
1951年(昭26)宮崎県生まれ。1974年(同49)3月に東北大学法学部を卒業した後、同大学の助手(同50)を経て、1979年(同54)4月に國學院大学法学部専任講師に着任。同大学助教授の後、1988年(同63)に千葉大学法経学部助教授となり、1990年(平2)九州大学法学部教授などを経て、1993年(平5)に京都大学大学院法学研究科・法学部教授に就任した。その後、2006年(同18)4月に京都大学公共政策大学院教授、2008年(同20)同公共政策大学院長を経て、2014年(同26)4月に同大学総合生存学館(思修館)教授に就任し、現在に至っている。
学界における活動としては、公共政策学会に所属し、日本公法学会・比較憲法学会の理事を務めるとともに、2014年10月から宗教法学会理事長を務めている。法学博士(東北大学、1988年)。
研究姿勢としては、他の研究分野や立法政策又は実務に対して何らかの寄与をなしうるよう常に心掛けているが、 同時に、時流に阿ることなく、また特定の勢力に加担することもなく、学問としての筋を通しつつ国家・社会に貢献し、大学人としての責任を果たしたいと願っている。
専攻は憲法学・立法学で、主として議会法・議会制度、宗教法・宗教制度、そして日本憲法史という3つの分野を中心に研究してきたが、最近は墓地埋葬法制にも関心を寄せている。これまでの研究成果をまとめた主な著書として、『議院自律権の構造』(成文堂、1988年)、『議院法制定史の研究』(成文堂、1990年)、『日本憲法史の周辺』(成文堂、1995年)、『議会法』(有斐閣、2001年)、『日本憲法史〈第2版〉』(有斐閣、2005年)、『憲法と宗教制度』(有斐閣、1996年)、『立憲民主制』(信山社、1996年)、『憲法史と憲法解釈』(信山社、2000年)、『憲法秩序への展望』(有斐閣、2008年)、『憲法断章』(信山社、2011年)、『憲法講義Ⅱ〈第2版〉』(有斐閣、2012年)、『憲法講義Ⅰ〈第3版〉』(有斐閣、2014年)、『権利保障の諸相』(三省堂、2014年)などがあり、来年には『憲法・統治機構の構想』(法律文化社)を刊行する予定である。そのほか共著として、『首相公選を考える』(中公新書、2002年)、『憲法概観〈第7版〉』(有斐閣、2011年)、『判例憲法〈第2版〉』(共編著・有斐閣、2012年)などがある。
この間に、参議院の将来像を考える有識者懇談会委員(1999年4月~2000年4月)、首相公選制を考える懇談会委員(2001年7月~2002年8月)、放送大学客員教授(2004年4月~2012年3月)のほか、宗教法人審議会委員・同会長(2001年4月~2012年3月)、衆議院議員選挙区画定審議会委員(2004年4月~2014年3月)、京都市情報公開制度運営審議会委員(2002年4月~2010年3月)、同市情報公開・個人情報保護審議会会長(2010年4月~2014年3月)などを歴任し、現在、京都府土地収用事業認定審議会会長(2002年12月~)、衆議院選挙制度に関する調査会委員(2014年7月~)を務めている。
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